ご感想とエピソード
医療機関で開催した絵本カーニバルにいただいたご感想の一部を紹介します。
食事が食べられないことへのストレスがあった中、本と出会って「おいしそうだネ」って嬉しそうに見ている姿が、親として嬉しかったです。(※食べ物を連想する絵本、病気や体の絵本は病院ご担当と相談の上で展示しています。)
(子どもの)入院生活に少し楽しみができました。
本屋さんや図書館に行くことが出来ない子どもが、たくさんの本の中から好きな本を選ぶことが出来て本当に嬉しかった。
絵本の一冊一冊が 「読んで!手にとって!」と云っているようです。
入った途端、かわいいお部屋に子どもが2人とも「わーーっ」と歓声をあげました。
視覚や聴覚から癒されるって素晴らしいことだと思います。
自分で読むのが難しいのですが、絵や音で楽しむ絵本がたくさんあって楽しめました。
とってもステキな空間と時間をありがとうございました。心がほわぁ〜とさせてもらえて....うれしいです。
(ご家族が入院されている方より)
面会時間が終わると、3冊くらいをそれぞれが選び、大部屋だとみんなでまわして読んで、ご両親がいなくなり、寝るまでのさみしい時間を楽しい時間にかえてくれました。
病院が病院じゃない世界になるというか、この空間を子どもたちが楽しんでいたので、この企画がとてもいいなと思っています。
病院ではできない所を支えていただいているので本当に感謝しています。身近な絵本に夢や希望を感じる事ができ、人のかかわり合いの大切さも再認識できました。
病院の中で生活する子ども達とご両親は精神的に社会から孤立したような感覚を持ちます。そうした中で外部から働きかける企画は、たいへん勇気、元気をくれると思います。
(病院スタッフの皆様、病棟保育士様より)
医療機関で開催した絵本カーニバルでのエピソードの一部を紹介します。
入ってきた時は、緊張した面持ちでしたが、展示されたたくさんの絵本を見て、手にとり何冊も読んでからプレイルームを出て行く時の顔が、二人とも入ってきた時と全く違った、少し笑みもこぼれる穏やかな表情だったのが印象的でした。
先生方も絵本カーニバルを見ていて、時間があるときにプレイルームに来て熱心に絵本を読んでいました。
別の病棟から足を運ぶ先生もいました。
化学療法でクリーンルームになってしまうと、どうしても、食欲がなくなったり、口内炎が出来たりして、食べれないっていう状態にもなるのですけど、そういう時に、親御さんはかわいそうだからと「たべるもの」のテレビや本を遠ざけるようにされるのですが、逆に、食べる絵本を持っていくと「わーおいしそー!」と、子どもたちがほんとうに食べたつもりになって読むので、絵本の中で想像して楽しめる、すてきなものだなと感じています。
病室を出ることが出来ない感染症の疑いのある児童の病室に音楽ワークショップの個別訪問がありました。
楽器に触れたとたん笑顔になり、親御さんも一緒に心から音楽を楽しんでいるように感じました。
また体力もかなり落ちていて、最初は太鼓のばちを握る手の力も弱かった子がお母さんも一緒に、楽器のセッションをする中で、次第に強く、大きな音でお母さんの音に応えている様子も印象に残っています。
(病院スタッフの皆様、病棟保育士様より)